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油水分離機でオイル代削減!基礎から選び方まで徹底解説

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油水分離機

「オイルの交換頻度が多くて、費用も手間もかかりすぎる」
「廃油の処理コストが年々重くなってきた」

さらに近年は真空ポンプ用オイルの供給不安や価格上昇が重なり、オイルを巡る状況はより深刻になっています。

そこで注目されているのが油水分離機です。
オイルに混入する水分を継続的に除去することで、オイルの劣化から来る交換頻度の低減、メンテナンス工数の削減やポンプの停止リスク低減といった様々なメリットがあります。

この記事では、油水分離機の仕組みから、真空ポンプのオイルを取り巻く現状、選定のポイントまで徹底解説いたします。

油水分離機の仕組みと役割

油水分離機の仕組み

なぜ真空ポンプのオイルに水が混入するのか

油回転式の真空ポンプは、オイルを使って金属と金属の間に油膜をつくることで排気する構造になっています。

ポンプが空気を吸い込む際、空気中に含まれる水分も一緒に引き込まれます。
用途によっては、真空乾燥や凍結乾燥のように物質に含まれる水分を真空を利用して除去するプロセスでポンプを使うこともあり、その場合は水分混入がさらに増加します。

混入した水分はオイルの中で乳化し、白濁した状態になります。
こうなるとオイル本来の潤滑・シール性能が大幅に低下し、真空度の悪化やポンプ内部の腐食・故障へとつながります。

油水分離機の仕組み

油水分離機は、ポンプオイルを循環させながら専用のエレメント(ろ材)に通すことで、オイル中に混入した水分を継続的に分離・除去する装置です。

エレメントには特殊な吸水繊維やイオン交換繊維が使われており、油と水の比重差・親和性の違いを利用して水分だけを選択的に取り除きます。
分離された水は機器から自動または手動で排出することで、オイルを常にクリーンな状態に保ちます

ポンプの運転中も並行して連続稼働できる製品が主流で、生産を止めずにオイルの水分除去をし続けられる点が大きな特長です。

中東情勢とオイルをめぐる現状

原油価格

特に最近は中東情勢によるオイルの供給不安や価格上昇が続いており、オイルを長持ちさせることが重要視されています。

今こそ、日頃の「オイルの管理方法」や、劣化を放置するリスクを見直したいタイミングと言えるでしょう。

水分が混入したオイルを放置するとどうなる

水分が混入したオイル

リスク① 真空度の低下による生産の停止


性能が落ち、製品の品質不良や生産ラインの緊急停止につながります。

オーバーホールが必要になれば、修理費用と停止ロスの両方が一気に発生します。

合わせて読みたい:真空ポンプのオーバーホールとは?すべき時の判断基準と修理との違いを解説

リスク② オイル費用と廃油処理コストの増大


オイルの劣化が早まり、オイル購入費と廃油処理費(産廃コスト)が嵩んできます。

リスク③ 交換作業の工数・安全面の負担


廃油の抜き取りから新油の補充、交換後の動作確認や記録まで、これらを複数台分行うとなると、メンテナンス担当者には膨大な作業時間がかかります。
また、重量物の運搬、滑りやすい油を扱う現場での作業が長時間続くことで、思わぬ怪我など安全上のリスクも増大します。

油水分離機を導入する3つのメリット

メリット

メリット① オイル代・廃油処理コストを大幅に低減できる


最も直接的に効果があるのがコスト面です。
油水分離機でオイルをクリーンな状態に保ち続けることで、オイルの交換頻度を大幅に下げられるほか、廃油処理費用の削減にも直結します。

定期的なエレメント交換だけでオイルを良好な状態に維持できるため、経済的な運用が可能になります。

メリット② オイル交換の作業工数を削減し、メンテナンス効率が上がる


油水分離機は基本的にポンプの運転に並行して自動で稼働します。
オイル交換の回数が激減することで、メンテナンス作業工数が大幅に削減されます。
また、高温オイルを扱う機会が減ることで、作業者の安全面のリスク低減にもつながります。

メリット③ ポンプの性能を維持し、故障・停止リスクを低減できる


油水分離機の連続稼働によってオイル中の水分が常に除去された状態が保たれるため、ポンプ内部の腐食を抑制できます。到達真空圧力が安定し、製品品質のばらつきが減少します。

オーバーホールの頻度が下がることで保全コストが削減されるだけでなく、緊急停止による稼働停止という最も痛手となるリスクを事前に防げます。予防保全の一環として導入することで、設備の長寿命化にも貢献します。

 

コスト削減シミュレーション

ポンプ台数3台、月1交換の場合
ポンプ台数3 台 1台あたりのオイル量3 L オイル単価1,700 円/L
現在の交換頻度月1回 廃油処理単価(1Lあたり)70 円/L 交換作業工数(1回あたり)60 分

※上記は2026年6月時点のオイル市場価格に基づいたシミュレーションです。

 

上記のように、月1回でオイルを交換するような条件を想定した場合

油水分離機を導入した際のコストシミュレーション

このような結果となり、コスト・工数ともに大幅な削減が可能となります。
もともとの交換頻度が高い現場や、使用するオイルの量が多い現場ほど、より高い費用対効果を発揮します。

今回は水分の吸引が多い用途を想定し、オイルの寿命が3倍に伸びる計算でシミュレーションを行いましたが、実際の交換頻度は、ご使用の真空ポンプの機種や、吸引する気体に含まれる水分量・汚染物質の種類などの運用環境によって前後します。

なお、水分以外の汚染物質が多い環境では、別の要因でオイルが劣化してしまうため、オイルフィルトレーション装置(マルチエレメント仕様)との使い分け、または併用が必要となります。

油水分離機の選び方

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混入物の種類で機種を選ぶ

水分だけが問題なのか、それとも酸や固形粒子も混入しているのかによって、適した機種が変わります。

・水分のみ除去したい → 油水分離機(油水分離専用エレメント仕様)
・水分+酸・粒子も除去したい → 水分・酸・粒子の除去機能を持つオイルフィルトレーション装置(マルチエレメント仕様)

判断に迷う場合や、油水分離機やオイルフィルトレーション装置に興味を持たれた方は、使用用途や吸引しているガスの種類を専門家に相談してみましょう。

真空に関するお悩み何でも解決いたします/
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設置環境・既存設備への接続しやすさで選ぶ

設置スペースや既設の配管・電源仕様との適合も重要です。

AC100Vで動作する機種がほとんどのため電源面のハードルは低いですが、既設ポンプとの接続口の規格・配管の取り回しは事前に確認しておきましょう。

商品例

UFW-003(アルバック機工製)

UFW-003(アルバック機工製)

油回転真空ポンプ専用のオイルフィルトレーションシステム。

多量の水分を吸引する用途で効率よく連続的に油中の水分を分離します。
油水分離エレメント使用時は水分を連続排水できるため、真空乾燥・真空凍結乾燥・CVD装置など水分発生量が多いプロセスに最適です。

サンセパレータークリーナー SUN-3SPWE(大成技研製)

サンセパレータークリーナー SUN-3SPWE(大成技研製)

日本の真空業界で広くシェアを持つ信頼の油水分離機です。
最新のテクノロジーと独自の知識と技術をベースに構成されています。
「水分とゴミ、水分と酸」または「水分とゴミと酸」が真空ポンプに混入するトラブル解決に貢献します。

この商品を詳しく見る

オイルクリーナー│トリプルアール社製(WS-WD)

コンタミの捕捉と、水分の分離・除去を同時に行うことができる高性能オイルクリーナーです。

水分混入による油圧・潤滑設備のトラブルを防止します。
分離した水分は外部排出による処理が行われ、自動排出にも対応しています。

この商品を詳しく見る

よくある質問

お客様

Q. 既存のポンプに後付けで取り付けられますか?

A.はい、基本的には可能です。

ただし、ポンプの機種・排気量・配管構成によって接続方法やアクセサリが必要になります。取り付けの可否や適合機種については、お気軽にご相談ください。
デモンストレーション・サンプリングテストにも対応しています。

三弘エマテック

お客様

Q. 複数台のポンプを使用していますが、1台の油水分離機でまとめて対応できますか?

A. ポンプ1台に対して1台の油水分離機を接続するのが基本です。

圧力バランスの崩れやオイルの逆流・混色を防止するため、基本的には並列での一括接続は行いません。
ご使用のポンプや、現場の状況をお聞かせいただいた上でご提案します。

三弘エマテック

油水分離機でオイル管理の悩みを解決

特に最近のオイル供給不安・価格上昇の状況を踏まえると、オイルを長持ちさせる油水分離機の導入は、コスト管理と安定稼働の両面から見て合理的な選択です。

真空機器のお悩みは三弘エマテックにご相談ください!

三弘エマテックでは、お客様の現場の課題やご使用の機械に合わせ、200社以上の主要取引メーカーの中から最適なご提案をいたします。

民間企業をはじめ、ノーベル賞受賞の研究室や多くの大学、研究機関など、豊富な納入実績がございます。
デモンストレーションやサンプリングテストにも対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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