「技術者不足(後輩育成)が大きな悩み」それが、今回の導入の最初のきっかけでした
導入前の課題:作業者の負担と技術者不足
今回の案件が発生した当初のお客様の状況を聞かせてください。何が起きていたのですか?
三弘エマテック
青山様
技術者不足から少し離れるのですが、もともとはメンテナンスの話しでした。
いままで使用していたロータリーポンプは約10年使用しており、そろそろメンテナンスの頻度も上がってきているのです。
しかし、メンテナンス頻度が上がってきているという課題と、もうひとつ、並行した悩みがありました。
メンテナンスする人材が不足していくかもしれない、という悩みです。
どこの企業でも実際に直面していることだと思いますが、昔ながらの機械や設備は維持が大変なのと、維持するための技量も必要になりますが、なかなかそういった人材を現場作業者から育て上げるのは難しいのが実情なのです。
私の場合も、定年を控えて自分がほぼ一人で管理しているメンテナンスなどを任せられる後輩技術者がいないのが現実で、できれば私がいるうちにメンテナンスが少ない環境を整えられたら、あとを引き継いだ社員も困ることがないし、生産への影響も小さいと考えていました。
現状のオイルポンプの使用状況を教えていただけますか?
三弘エマテック
青山様
天井から吊り下げているポンプのうち5台をロータリーポンプからドライポンプに変更しました。元々、第二製造部は真空ポンプを計11台保持していますが、今回は、運用確認テストのため5台だけ入れ替えました。
オイルポンプということですが、毎回オイル交換時はどうされていましたか?
三弘エマテック
青山様
脚立で上り、あの吊り下げた状態でオイル交換していました(笑)年に2回。
毎度床に下ろして、オイル交換してまた吊り上げる作業は面倒ですからね。
その面倒な下ろして吊り上げる作業をメンテナンスの際にはしていました。
そこをドライポンプに変更することにより、オイル交換の作業もなくなりメンテナンスもほぼ必要なくなる、ということですね?
それなら、メンテナンスの人材が育っていなくても大丈夫かもしれない、と考えたわけですね?
三弘エマテック
青山様
そうです。しかし、簡単なことではありませんでした。
初回ご提案いただいたドライ真空ポンプは、水に弱いという弱点がありました。この生産ラインでは、冷凍機の部品を作っていて、配管内に水分がある可能性は否定できない環境だったのです。
三弘エマテックの営業さんと良い解決策を探した
ドライポンプの弱点ですか。新たな課題が見つかりましたね。
その課題に関して改善策はあったのですか?
三弘エマテック
青山様
はい、エマテックの営業さんがルーツ型のドライ真空ポンプを探してくれました。
ルーツ型だと水に強いという特徴があり、ガスバラが上部についているので水分の調整などが可能なドライ真空ポンプなのです。
おまけに、今回のドライポンプは他社のポンプに比べメンテナンスの回数が少なくて済むので、私の求めていたことにより近くなりました。従来のポンプは年2回のオイル交換が必要でしたが、新しいポンプはオイル交換の必要がありません。
今回の導入で課題はどう改善されたと感じますか?
三弘エマテック
青山様
メンテナンスという管理やオイルによる汚れ改善に加え、排気速度は10Pa到達で、既存ポンプより約50秒短縮できました。寒い冬場はロータリーポンプの立ち上がりにも時間がかかりますが、ドライポンプならその心配もなくなると期待しています。
弊社競合さんとの比較を聞いてみる
当社とお付き合いが始まったきっかけはご存知ですか?
三弘エマテック
青山様
私個人では、前回(約10数年前)購入した時の営業さんが、色々と要望や教育の話しで相談に乗ってくださって、故障時も迅速な対応をしてくれたことが大きなきっかけです。
他社競合さんと比べてみたことはないですか?
三弘エマテック
青山様
付き合い始めたきっかけがとにかく良かったことも、今回の導入の判断材料になりました。
貴重なご意見ありがとうございます。
今後もお客様に寄り添い、改善提案もさることながら、より良い関係構築にも努めます。
三弘エマテック
~私が担当しました~ 三弘エマテック㈱ 本社営業部 杜(と)
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